話題の英単語帳「Distinction2000」を徹底レビュー




Distionction2000がどんな単語帳なのか知りたい。

実際に使ってみた人の感想を知りたい。

良い単語帳なのかを知り合い。


本記事では、こういった疑問に答えます。


Distinction2000は、登録者40万人を超える英語系YoutuberのAtsuさんがネイティブ10人と制作した単語帳です


本記事では、Distionction2000を実際に使用した私が、本単語帳に関して正直レビューします。


ちなみに私の英語力は英検準1級、TOEIC925点程度です。

Distinction2000は10周ぐらいはしたかと思います。



Distinction2000の概要

Distinction2000の概要


Distinction 2000はずばり英語学習の基盤となる単語・表現を収録した英単語帳です。

基盤となる単語・表現とは、今後英語学習を進めていく上で出会う機会の多い英単語たちです。

そうした英単語の中でも、「中級レベル」と言われる単語・表現を主に扱っています。

市販の英単語帳で言えば Core 1900、Duo 3.0、鉄壁、速読英単語(必修)などと収録語彙はかなり似ています。

これらの中級レベルの英単語たちは、今後の英語学習において出会う語彙の大部分を占めるものです。

Atuseigo 「英単語帳Distinction2000について詳しく解説します」

本書の特徴は、以下の通り。


  • ネイティブ10人が制作

  • アカデミックとプラクティカルをバランスよくカバー

  • 各単語の使い方を、ネイティブが使う超自然な例文で表現

  • 環境、政治、AIなど幅広い40のトピック

  • すべてのページにイラストを掲載

  • 接頭語や接尾語、単語の語源などまで、わかりやすい解説が豊富

  • ネイティブの無料音声がスマホで聞ける

  • 全ての単語(派生語含む)にIPA式の発音記号

  • 全ての名詞の可算か不可算かを明記


Distinction2000の内容に関する詳しいことは、Atsuさんのブログ等を参考にしてください。

ブログ>>英単語帳Distinction 2000 について詳しく解説します。

紹介動画↓



Distionction2000を正直レビュー!実際に使ってみた感想


私が実際にDistinction2000を使用してみて感じたことを紹介していきます。

合計10周ぐらいはしたかと思います。



悪かったところはほぼないです


すごく良い単語帳です。

悪かったところはほぼ無いです。


しいてあげるなら、値段が少し高いぐらいです。


他の単語帳と比較して見ると、以下の通りです。

単語帳値段(税込)ページ数収録語数音声の有無
Core1900¥20904641900あり
Duo3.0¥13204322600別売り
ターゲット1900¥12105281900あり
Distinction2000¥26005682000あり

ご覧のように、Distinction2000は2600円(税込)と、単語帳としては少し高いです。


ただ本書は、すべてのページにイラストがあったり、実用的な例文が沢山掲載されていたり、派生語にも発音記号が載っていたりと、情報帳が多いです。

収録語彙2000語でページ数が568ということからも、情報量が多いということが想像できますね。


少し値段は張りますが、Distinction2000にはそれだけの価値があると思います。


具体的によかったところを、順に解説していきます。



良かったところ


実際に使ってみて特に良かったと感じたところは、以下の通りです。


  • 実用的な例文のクオリティがかなり高い

  • ネイティブの自然な音声が無料で聞ける

  • 可算・不可算の記述

  • 全ての単語に発音記号

  • カバーデザインがカッコいい

1つずつ、解説していきます。



実用的な例文のクオリティがかなり高い


私が1番気に入っているところです。

これだけでも、十分買う価値があります


本書の基本構成は以下の通りです。

各見出し語に対し超実用的な例文が掲載されているプラクティカルセクションが、かなり気に入っています。


本書の構成

Distinction2000以外の単語帳にも、当然例文はあります。

しかしそれらは、「この例文どこで使うの?」と感じるものが多かったです。


本書掲載の例文は、自分が使っている場面が容易に想像できる、超実用的な例文ばかりです。


私はTOEIC925点、英検準1級ですが、このプラクティカルセクションは新しい発見が沢山あり、とても勉強になりました。


スピーキングの力を伸ばしたい、という方にも本単語帳はとても役立つでしょう


私が気に入っている例文を1つ紹介します。

We are constantly on the borderline between breaking up and being together.

(俺ら、別れるか別れないかいつもぎりぎりのとこにいるんだよね)

Distinction2000より一部抜粋

「borderline」という単語に対する例文です。

「borderline」と聞くと、国境という意味が浮かび、日常会話で使う場面はほとんど無い単語だと思っていました。

しかしこの例文を見たとき、「こんな使い方があるのか!」と感動したのを覚えています。



ネイティブの自然な音声が無料で聞ける


ネイティブが普段話すスピード・トーンで収録した音声が無料で聞けます。


多くの単語帳の英語音声は、英語学習者に合わせてスピードを落としたり、あえて抑揚を強くしたりしています。


そのため、学習時に聞く英語と実際にネイティブが話す英語に差が生まれ、

「英語試験のリスニングはできても、ネイティブとの会話になると全然聞き取れない」

という状況が発生します。


ネイティブの自然な音声で学習することにより、実際の会話を想定した練習ができます


また、少しスピードを落とした、聞き取りやすい音声も無料で用意されているので、英語初学者の方も安心して学習できます。



可算・不可算の記述


本単語帳には、全ての名詞に可算か不可算かの記述があります


英単語学習をしているとき、「この名詞って可算?不可算?」と疑問に思うことが結構あります。

そんなとき、この記述が無い単語帳の場合、自分で調べて単語帳に記入するといった作業が必要になります。


本単語帳は、全ての名詞に記載してくれているので、非常にありがたいです。



全ての単語に発音記号


発音記号を全ての単語に載せてくれています。

見出し語以外の派生語にもです。


派生語にも発音記号が載っている単語帳は、なかなか無いです。


私は英単語学習をする際、

発音記号を見て自分の口から単語をつぶやきながら、覚えていきます。


発音記号が載っていない場合、正しい発音を調べる必要がでてきます。

全てに発音記号が載っている本単語帳は、とても単語学習がしやすいです。



カバーデザインがカッコいい


最後は、カバーデザインです。

カッコいいです。


他の単語帳には無い、洗練されたデザインだと思います。

カバーデザインがカッコいいと、学習のモチベーションが上がる気がします。



Duoやパス単準1級との比較


収録語彙レベルが似ているDuo3.0、また英検準1級が到達レベルの1つの指標になっていることから、これらとDistinction2000を比較していきます。

※あくまで私が実際に使用した感覚です


語彙数(見出し語)

英検準1級パス単 < Distinction2000 < Duo3.0


英検準1級パス単:1850語

Distinction2000:2000語

Duo3.0:2600語


語彙レベル

(易)Duo3.0 < Distinction2000 < 英検準1級パス単(難)


Distincion2000はDuo3.0と英検準1級パス単のちょうど中間ぐらいの語彙レベルの印象です。

Distinction2000はDuo3.0よりはレベル高いですが、英検準1級レベルの単語カバー率は6割ぐらいかなと思います。


例文の実用性

英検準1級パス単 << Duo3.0 =< Distinction2000


例文の実用性はやはりDistinction2000がすごいです。

Duo3.0も日常で使える実用的な例文が沢山掲載されており、これまではDuo3.0の例文がかなり好きでしたが、Distinction2000はそれを超えてきました。


情報量

英検準1級パス単 << Duo3.0 < Distinction2000


豊富な解説、全単語への発音記号、イラストなど、他単語には無いたくさんの情報が載っていることからDistinction2000が一番です。Duo3.0も派生語が沢山載っていたり、可算・不可算の情報があったりしてよいのですが、派生語への発音記号は無いです。パス単は情報量がそんなに多くなく、スッキリしています。個人的にはシンプルで学習のしやすいパス単のレイアウトは好きです。



TOEICや英検などの試験対策にも使える?


試験対策には、それぞれの試験に適した単語帳をやるのがベストです。

例えば、TOEICであれば金フレ、英検であればパス単などです。


本書は試験特化のための単語帳ではなく、英語学習の基盤となる単語・表現を収録した英単語帳です。


到達レベルの目安が以下のように設定されていますが、この単語帳だけでこれらを達成するのは難しいかなと思います。

到達レベル

ただ、英語力の基盤作りとしては、非常に有用な英単語帳です。


そのため、まずは本書でしっかり英語力の基盤を作り、その上で試験に特化した対策を行えば、そんなに苦労せずに各試験の到達レベルをクリアできるかなと思います。



Distionction2000はどんな人におすすめ?


まず、英語力ゼロからいきなりこの単語帳に取り組むのは、オススメしません

英語力ゼロの人がやると、難しすぎて挫折してしまうからです。


そのため、英検準2級程度の英語力があるといいです。


そのうえで、以下のような英語学習者におすすめです。


  • 大学受験勉強を始める人

  • 英語学習を本気でやり直したい人

  • 英会話の力を伸ばしたい人


大学受験を始める人や英語学習を本気でやり直したい人にとっては、1冊目の単語帳として最適でしょう。

情報量が多く学習負荷は結構ありますが、本書にしっかりと取り組めば、英語力の強固な基盤ができあがります。

その後、2冊目に各大学のレベルに合わせた単語帳や、TOEICや英検を受ける方はそれらに特化した単語帳をやるとよいでしょう。

私は受験生の時Duo3.0を使っていましたが、当時に戻れるならDistinction2000を使いたいです。


また、すでにある程度英語力のある方でも、本書は英会話の力を伸ばすのに有用です。

例文が超実用的で、日常でそのまま使えるものが沢山あります。

私自身、TOEIC925点の状態で本書に取り組みましたが、英会話力向上に役立ちました



Distionction2000とDistinctionⅠ, Ⅱ, Ⅲの違い

Distionction2000とDistinctionⅠⅡⅢの違い

DistinctionⅠ, Ⅱ, Ⅲは、2000と同様、Atusさんがネイティブと制作した英単語帳です。

Distinction2000とDistinctionⅠ, Ⅱ, Ⅲは、収録されている単語が全然違います



  • Distinction2000→英語学習の基盤となる単語・表現

  • DistinctionⅠ, Ⅱ, Ⅲ→ネイティブがよく使う、日本の英語教育ではなかなか出会わない単語・表現


それぞれの学習目的に合わせて、選びましょう。


基盤作りをしたい人はDistinction2000、ネイティブがよく使う表現を学びたいという人はDistinctionⅠ, II, Ⅲです。


ちなみに、Distinction2000には、「こんな表現見たことない」みたいな単語や表現が例文の中にたまにあります。

それは実はDistinctionⅠ, II, Ⅲに収録されている、ネイティブがよく使う表現になってたりします。


DistinctionⅠ, II, Ⅲはこちらから購入可能です。

>>Distinction



まとめ


本記事では、話題の単語帳Distinction2000を徹底レビューしました。


結論、とても良い単語帳です。



  • 大学受験勉強を始める人

  • 英語学習を本気でやり直したい人

  • 英会話の力を伸ばしたい人


こういった方々には、最高の1冊になっているのではないかと思います。


この本を使って、あなたの英語をもっと卓越したものにしてください!(Distinction2000の例文の1つです。本書をやる人は探してみてください(笑))