本記事ではそんな疑問を解決します。
英検準1級は、およそ大学中級程度とされています。
日本英語協会では、英検準1級について以下のような説明文があります。
準1級は、最終目標である1級の手前まで着実に力をつけているレベルで、およそ大学中級程度とされています。社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できることが求められます。入試優遇や単位認定はもちろん、教員採用試験に優遇されたり、海外留学にも多方面で幅広く適用される資格です。試験内容は、一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)に分かれています。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会
大学中級程度とされていますが、英検準1級は旧帝や早慶レベルの学生でも、普通に落ちます。
合格率は毎回10%~20%程度であり、10人中1人か2人しか合格できません。
英検2級まで取得している人は結構いますが、準1級となるとなかなか出会えません。
つまり、英検準1級はかなり難易度の高い試験なのです。
自分の英語力を示す上で、十分効果を発揮する英語資格になります。
この英検準1級に1発で合格するためには、正しい勉強方法を知り、そこに全力を注ぐ必要があります。
本記事では、英検準1級に1発で合格した経験のある筆者が、おすすめの参考書、勉強方法を紹介します。
↓英検準1級合格証明

英検準1級に1発で合格するための勉強法

筆者が英検準1級合格のために行った勉強、掛けた時間の目安は以下のようになります。
単語 | 英検準1級対策単語帳を完璧にする | 約260時間 |
ライティング | ライティング対策本で英作文の練習 | 約20時間 |
過去問 | 8回分解き、徹底的に復習 | 約60時間 |
スピーキング | オンライン英会話で話す練習 | 約60時間 |
英検2級レベルの人が準1級を取得するのに必要な学習時間は約300時間と言われています。
筆者の場合英検2級を受けていませんが、
TOEIC700点程度の状態から、約400時間かけて英検準1級に1発合格することができました。(その間もTOEICを受験して点数は上がっていきました)
それでは、詳しく解説していきます。
英検準1級の勉強法:学習の全体像


上述しましたが、学習の中で行うべきことは下記になります。
単語 | 英検準1級対策単語帳を完璧にする | 約260時間 |
ライティング | ライティング対策本で英作文の練習 | 約20時間 |
過去問 | 8回分解き、徹底的に復習 | 約60時間 |
スピーキング | オンライン英会話で話す練習 | 約60時間 |
以下の順番で取り組んでください。
- 単語
- 英作文の練習
- 過去問
そしてオンライン英会話は、この間毎日行ってください。
学習時間は計400時間であるため、1日平均4時間学習時間が取れるとしたら、合格まで100日です。
1日4時間も学習時間が取れないという方は、自分の1日あたりの学習時間と試験までの期間から、上手く学習日程を組んでください。
英検準1級の勉強法:オンライン英会話で喋る練習

英検準1級の2次試験では、面接形式のスピーキングテストが実施されます。
1次試験から2次試験実施までの期間は4週間程度しかありません。
普段から英語を話す機会があれば、1次試験合格発表後に対策を行っても合格できるでしょう。
しかし、普段英語を話す機会が無い状態から、1次試験後に対策を始めても、間に合いません。
英語を話すことに慣れるために、できるだけ早くオンライン英会話を始めましょう。
最初は、オンライン英会話で英検面接対策を行う必要はありません。
話すことに慣れるという意味で、様々なテーマについて先生とディスカッションするような教材がおすすめです。
筆者のおすすめは、ネイティブキャンプの5分間ディスカッションです。
単語学習や過去問を解く期間にも、オンライン英会話は継続して毎日1、2回レッスンを受けるようにしましょう。
目安は70時間と書きましたが、毎日1、2回のレッスンを受けることが大切です。(時間を取れる方は3回でも4回でもいいです)
英検準1級の勉強法:単語を徹底的に

学習時間の配分からも分かるように、英検準1級対策で最も大切なのは単語です。
2級合格に必要な単語数が4000~5000なのに対し、英検準1級は7500~9000です。
必要な単語数、出題される単語レベルがグッとあがります。
特に、リーディングの大問1(短文の語句空所補充問題)は、単語学習を行っていないと全く太刀打ちできません。
例年、リーディング全41問のうち、25問が大問1の空所補充問題です。
この大問1でしっかりと点数を取ることが、合格には必須です。
そこでおすすめの単語帳は、「でる順パス単 英検準1級」です。
この単語帳を完璧になるまで、何度も何度も繰り返し行いましょう。
この単語帳を完璧にすれば、語彙問題で8割程度は正答できます。
筆者自身、この単語帳のおかげで、25問中21問正答することができました。

単語学習にかける時間の目安は、約250時間と書いています。
1日4時間の単語学習でも約2カ月かかります。
英検準1級合格には、そのぐらいの時間を掛けて単語学習を行う必要があります。
英検準1級の勉強法:英作文の練習

英検準1級には、指定されたトピックについて、与えられた4つのポイントのうち2つを用いて120~150語でエッセイを書くライティング問題が出題されます。
■ライティング試験の点数配分
内容 | 課題で求められている内容が含まれているか |
構成 | 英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか |
語彙 | 課題に相応しい語彙を正しく使えているか |
文法 | 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか |
ライティング試験は、普段から英語をアウトプットしていれば、それをエッセイという型に落とし込めば簡単に点数が取れます。
オンライン英会話を継続して行っていれば、そんなに時間を掛けてライティング対策を行う必要はないです。
- 与えられたテーマに対する意見になっていること
- エッセイの型に沿って書くこと
- 文法間違いやスペルミスが無いこと
上記3点に注意すれば、そんなに難しい単語や文法を使う必要はないです。
ライティング試験におけるエッセイの型、点数を上げるために気を付けるべきことを、1冊の教材で練習しながら身に着けていきましょう。
おすすめの教材は「英検準1級 ライティング問題」です。
ライティング試験の攻略ポイントと13個の練習問題がコンパクトにまとまっています。
筆者はこの教材の練習問題を7問程度しか行いませんでしたが、試験では16点満点中14点を取得することができました。

7問ぐらいやれば、エッセイの型、書き方のコツが充分理解できます。
ライティング試験に特化した対策は10~20時間程度でいいでしょう。
英検準1級の勉強法:過去問をやりこみましょう

単語学習とライティング試験対策が終われば、過去問をやりこみましょう。(1次試験の過去問)
過去問はこちらの教材を使いましょう。解説も丁寧です。
直近の過去問は、公益財団法人 日本英語検定協会から入手できるため、こちらも利用し、できるだけ沢山の過去問に取り組みましょう。
筆者は計8回分の過去問を行いました。
1回の試験を解くのに2時間、復習に5時間ほど掛けていたため、1回分の試験を終えるのに7時間ほど掛かりました。
これを8回分なので、約60時間です。
過去問の復習方法 ~リスニング編~
過去問を本番の形式で解き終えたら、復習を徹底的に行います。
■リスニングの復習方法
STEP1 | テキストを見ずにシャドーイング |
SETP2 | スクリプト確認して精読 |
STEP3 | テキストを見ながらシャドーイング |
STEP4 | テキストを見ずにシャドーイング |
これを全ての問題に対して行いましょう。
とはいえ、完璧に聞き取れ、シャドーイングもミス無く行えるのであれば、STEP2以降はスキップして大丈夫です。
それでは、1つずつ解説します。
STEP1. テキストを見ずにシャドーイング
まずは、テキストを見ずにシャドーイングをしましょう。
何回やっても上手く聞き取れない、シャドーイングができないようであれば、
音声を聞ききながらそれを真似して、音声のすぐ後ろを追いかけるように復唱する練習方法
このような原因が考えられます。
STEP1で自分が上手く聞き取れない、シャドーイングできないところを意識してSTEP2以降に進みましょう。
STEP2. スクリプトを確認して精読
スクリプトを確認して1文1文精読していきます。
自分が聞き取れなかった、シャドーイングできなかった部分に対して、なぜできなかったのかを確認できます。
原因 | 対策 |
単語を知らない | 覚える |
発音の覚え間違い | STEP3で正しい発音を意識して練習 |
リエゾンによる音声変化 | STEP3で正しい発音を意識して練習 |
知らない単語は、メモをして自分が覚えるべき単語リストに加えましょう。
筆者はwordに単語、イラスト、意味を書き、覚えるべき単語をまとめています。(イラストがあった方が単語のイメージが記憶に残りやすいのでおすすめです)↓

また、精読していく中で、文法が原因で意味が理解できない英文があれば、
文法書やgoogle検索を使って正しい文法知識を付け、英文解釈を行いましょう。
STEP3. テキストを見ながらシャドーイング
次に、テキストを見ながらシャドーイングをします。
STEP1で自分がシャドーイングできなかった部分を意識して、正しい発音で練習しましょう。
3~5回行えばOKです。
STEP4. テキストを見ながらシャドーイング
最後に、テキストを見ずにシャドーイングです。
ここで完璧にシャドーイングができるようになるまで繰り返せば終了です。
次の問題に進みましょう。
過去問の復習方法 ~リーディング編~
■リーディングの復習方法
STEP1 | 英文を精読する |
これを全ての問題に対して行いましょう。
それでは、解説します。
STEP1. 英文を精読する
英文を1文1文精読していきます。
自分が納得して完璧に理解できるまで、じっくり精読しましょう。
そのなかで、意味を理解できない文があれば「文法」「単語」どちらかに問題があります。
このときの対策は、リスニング復習方法STEP2と同様です。
原因 | 対策 |
文法 | 文法書やgoogle検索を使って正しい文法知識を付け英文解釈を行う |
単語 | 覚える(リスニング復習方法STEP2と同様の方法で単語リストを作ることをおすすめします) |
英検準1級の勉強法:1次試験終了後は面接対策

1次試験を終えたら、面接対策を行いましょう。
1次試験対策をしながらも、オンライン英会話を継続して行っていたため、英語を話すことには慣れてきているでしょう。
ここからは、実際に過去問や予想問題を使って、オンライン英会話の先生と実践練習を行いましょう。
オンライン英会話で継続して英語をアウトプットしていれば、実践練習を行うことで、問題なく突破できるでしょう。
まとめ
本記事では、英検準1級に1発合格するための勉強法を解説しました。
単語 | 英検準1級対策単語帳を完璧にする | 約260時間 |
ライティング | ライティング対策本で英作文の練習 | 約20時間 |
過去問 | 8回分解き、徹底的に復習 | 約60時間 |
スピーキング | オンライン英会話で話す練習 | 約60時間 |
本記事を参考に、英検準1級対策を行い、チャレンジしてみてください。
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英検準1級にチャレンジしたい。勉強方法を教えてください。