本記事ではそんな疑問を解決します。
英検準1級は、
・リーディング、リスニング、ライティングの一次試験
・スピーキングの二次試験
から構成されます。
英検準1級は毎回合格率15%程度と、かなりかなり難易度の高い試験となっています。
合格に必要な点数を知り、しっかりと対策を行う必要があります。
本記事では、英検準1級の合格点を解説します。
英検準1級の合格点は?

英検準1級の合格点は以下の通りです。
測定技能 | 素点 | CSEスコア | 満点 | 合格点 | |
一次試験 | リーディング | 41点 | 750点 | 2250点 | 1792点 |
リスニング | 29点 | 750点 | |||
ライティング | 16点 | 750点 | |||
二時試験 | スピーキング | 38点 | 750点 | 750点 | 512点 |
英検は素点ではなく、CSEスコアにより合否判定を行います。
各技能が750点満点に換算され、
一次試験:1792/2250点
二次試験:512/750点
が合格点になります。
素点からCSEスコアへの換算は統計的手法を用いて行っており、我々が算出することはできません。
日本英語検定協会HPには、
「各技能で正答率が7割を超えると、受験者の多くが合格している」
という記載があります。
また、ツイッター上で見つけた換算データによると、各技能で7割程度取得すれば合格できることが分かります。↓
アップデート版
— みかん@英検1級15回目で初合格 (@alphabet_111) February 17, 2020
【#英検準1級 CSEスコア 対照表】2019-3
英検準1級のCSEスコアと点数の対照表を作りました。
協力してくれた方ありがとうございました☺️
一緒に英語力上げていきましょう!! https://t.co/ThsonYPxN5 pic.twitter.com/1GsF1tA2zM
英検CSEスコアってなに?

英検CSEスコアとは、「Common Scale for English」の略であり、ユニバーサルなスコア尺度を英検の各級で表記したものです。
国際標準規格CEFRにも対応し、英語の4技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)のスコアとトータルスコアが表示されます。
級の合否だけでなく、4技能のレベルが明確な数値で表示されるため、自分がどんな能力を備えればよいか、学習の重点をどこに置けばよいかが明確になります。


CSEスコアの大きな特徴は以下4点です。
- 技能ごとにスコアを均等に配分
- 同じ正答数でも試験によってスコアが異なる
- 合格には、技能バランスが重要
- 自分の実力を世界基準で確認できる
それでは、1つずつ解説します。
技能ごとにスコアを均等に配分
技能ごとに問題数は異なりますが、問題数に関係なく、各技能にスコアを均等に配分しています。
英検準1級の場合、各技能が750点満点に配分されます。
測定技能 | 素点 | CSEスコア |
リーディング | 41点 | 750点 |
リスニング | 29点 | 750点 |
ライティング | 16点 | 750点 |
つまり、技能ごとに1問あたりのスコアへの影響は異なります。
ライティング試験は、リーディングやリスニングに比べて1問あたりのスコアへの影響度が大きいことが分かります。
ただし、同じ技能の問題であれば、どの問題で正解してもスコアへの影響は同じです。
これはつまり、リーディング試験において、簡単な語彙問題で正解しようが長文読解問題で正解しようが同じ点数であるということです。
同じ正答数でも試験によってスコアが異なる
素点からCSEスコアへの換算は、統計的手法を用いて行っています。
そのため、受験者自身が素点からCSEスコアへ換算することはできません。
統計的手法とは、テストにおける受験者の応答パターンを用いて、形式や難易度が異なるテストの結果を比較するための理論です。
自分の英語レベルが数値化されるため、難易度の異なる試験を受けても、自分の成長度合いを過去の結果と比較して知ることができます。
合格には、技能バランスが重要
試験合格には、各技能でバランスよく点数を取得する必要があります。
2015年度までは、素点ベースで合否判定を行っていたため、配点の大きいリーディングで高得点を取れば合格できる試験でした。
しかしCSEスコアの導入により各技能均等にスコアが配分されるようになったため、全技能でバランスよく点数を取ることが必要になりました。
以下のようなケースを考えましょう。
測定技能 | 素点 | CSEスコア |
リーディング | 51/51 | 750/750 |
リスニング | 34/34 | 750/750 |
ライティング | 0/14 | 0/750 |
ライティングが0点であっても、2015年度までは、素点が85/99(≒86% 合格の目安7割越え)となり、合格になりました。
しかしCSEスコアでの合否判定となると、1500/2250(合格基準点の1792以下)となり、不合格になります。
このように、CSEスコアの導入により、全技能バランスよく力をつけることが求められるようになりました。
自分の実力を世界基準で確認できる
自分のCSEスコアをCEFRと比較することで、自分の英語力を世界基準で知ることができます。
CEFRとは、外国語の学習者が、その熟達度を同一の基準で判断することが出来るように開発された枠組みです。
CEFRでは、外国語の熟達度をA1、A2、B1、B2、C1、C2(C2が最高レベル)の6段階に分け、それぞれについて、その言語を使って「具体的に何ができるか」という形で分かりやすく示しています。
CEFRによる6段階は、英語だけではなく、多くの外国語能力の指標として、世界の国や地域で教育や仕事など多岐にわたる場面で活用されています。

英検CSEスコアにおける技能別スコアを足し合わせた「4技能総合スコア」に基づいて、「4技能総合CEFR」を知ることができます。
CEFRと英検各級・CSEスコアは以下のように対応します。

まとめ
本記事では、英検準1級の合格点とCSEスコアについて解説しました。
合格点は、
・一次試験:1792/2250点
・二次試験:512/750点
です。
CSEスコアで合否判定を行うため、明確な正解数は断言できませんが、目安は7割程度です。
英検準1級にこれからチャレンジする方は、合格目指して頑張りましょう。
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