【徹底解説】英検準1級面接試験の流れ・コツ・対策方法




英検準1級の二次試験ってどんな感じなんですか? 合格のために何をすればよいですか?


本記事では、そんな疑問を解決します。


↓筆者は、英検準1級に1発合格しています。


英検準1級は一次試験合格後、二次試験の面接試験があります。


一次試験を突破できる英語力があればそれほど難しくないですが、対策は大切です。


本記事では、英検準1級面接試験の流れ・コツ・対策方法を解説します。

本記事を読んでしっかりと対策を行えば、合格することができるでしょう。


なお、一次試験対策に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。



英検準1級面接試験について


英検準1級面接試験の基本的な以下の情報について解説します。



  • 試験日程

  • 試験内容

  • 配点と評価のポイント

  • 合格点


それでは、1つずつ解説します。



試験日程


筆者が受験した際の試験日程は以下の通りです。


10/6 一次試験
10/21 合格発表(ネット)
10/25 二次試験受験票発送
11/3 二次試験
11/12 合格発表(ネット)

英検準1級の二次試験は、一次試験の約4週間後に実施されます。



試験内容


英検準1級の試験内容を解説します。

また、筆者が受験した際に出題された内容についても紹介します。


ナレーション


4コマのイラストの展開を説明します。(2分間)


メインの登場人物が数人いて、その人達がストーリーを展開していきます。(親子、夫婦、同僚など)

大まかな流れは毎回同様であり、以下のようになります。


4コマイラストの概要

1コマ目 問題提起や新しい行動の提案
2コマ目 問題解決に向けた会議、行動に向けた準備
3コマ目 実際に行動して上手くいく
4コマ目 少し時間が経ち、悪い面が見えてくる

筆者が受験した際の試験内容

1コマ目 両親が子供にスマホを与えるか検討
2コマ目 両親が学校の保護者会に参加し、子供にスマホを与えるのは良いことなのか議論
3コマ目 子供にスマホを与え、生活が便利になる
4コマ目 数か月後、スマホ使用に夢中になり、車に轢かれそうになる


Q&A-No. 1


イラストの登場人物に関する質問に答える


筆者が受験した際の試験内容

質問1 4コマ目の状況で、自分が両親の立場だったらどう思うか?

 



Q&A-No. 2~4


カードのトピックにやや関連した社会性のある質問について、自分の意見を述べる


筆者が受験した際の試験内容

質問2 親が子供のスクールライフに関与しすぎるのは良いことか?
質問3 学校の授業は試験のための勉強になり過ぎているか?
質問4 テクノロジーの発展により、世界は安全になっているか?

問題と解答のサンプルが日本英語検定協会HPで掲載されています。参考にしてください。↓

英検準1級面接試験サンプル問題



配点と評価のポイント


英検準1級面接試験の配点と評価のポイントは以下の通りです。


ナレーション:15点満点
4コマのイラストのストーリーの流れを理解したうえで、適切な表現と発音を用いて、論理的にナレーションを行うことが求められる。

Q&A:20点満点(1問5点)
イラストに関する質問では、イラストの状況に沿って、自分の意見を答えることが求められます。また、受験者自身の意見が問われる質問では、自分の考えに沿って論理的に述べることが求められる。

アティチュード:3点満点
面接室への入室から退室までのやりとりの中で、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度が求められる。




合格点


統計的に判定されるCSEスコアに基づいて合否判定されます。


素点38点満点が、英検CSEスコアの750点に換算されます。

750点満点のうち、512点が合格基準点です。


素点からCSEスコアへの換算は少し複雑ですが、大体7割程度が合格点となります。



英検準1級面接試験の流れ


英検準1級面接試験の、入室から退室までの流れを紹介します。


1.入室と挨拶

係員の指示に従い面接室に入り、「Hello!」と挨拶をします。試験官から「Can I have your card, please?」と尋ねられるため、「Here you are」と言って面接カードを手渡します。その後、指示に従って着席します。


2.名前と受験票の確認

「May I have your name, please?」と聞かれるので、「My name is…」と名前を伝えます。そして、「This is the Grade Pre-1 test , OK?」と聞かれるため、「OK.」と答えます。その後、自己紹介や趣味の話など、簡単な会話をしてから試験開始です。


3.ナレーションの考慮時間

問題カードを手渡されます。指示文を黙読し、4コマのイラストについてナレーションの準備をします。時間は1分間です。


4.ナレーション

「Please begin your narration」と指示されたら、ナレーションを開始します。時間は2分間です。


5.4つのQ&A

イラストやトピックに関連した4つの質問に答えます。1問目は問題カードを見ながら答えます。1問目を答えると、「Please turn over the card and put it down.」と言われるため、問題カードを裏返し、2~4問目に答えていきます。自然な聞き返しであれば減点の対象になりません。


6.カード返却と退室

面接委員が「This is the end of the test.」と言えば試験終了です。「May I have the card back, please」と尋ねられるため、「Here you are」と言って問題カードを試験官に返却します。最後に試験官から「That’s all. you may go now. Have a nice day」などと言われるため、「Thank you. You too!」と挨拶をして退室します。


youtube上に模擬面接テスト動画が上がっているため、参考にするとよいでしょう。↓



英検準1級面接試験の対策方法


面接試験対策として、オンライン英会話を活用しましょう。


オンライン英会話は1次試験が終了してから始めるのではなく、できるだけ早く始め、英語を話すことへ慣れておくようにしましょう。

具体的な対策方法を紹介していきます。



一次試験終了まで


この時期は、面接試験の実践練習をするのではなく、様々なテーマについて自由に議論するような教材を用いることをおすすめします。

社会性のある難しいテーマについても、英語で議論する練習をしておきます。


筆者のおすすめは、ネイティブキャンプの5分間ディスカッションです。


5分間ディスカッションには、「趣味」や「食べ物」のような簡単なテーマから、「偏見」や「差別」など社会性のある難しいテーマまで、100個用意されています。

様々な話題、質問に対応できるようになれば、面接試験のQ&A2~4にスムーズに回答できるようになります。


様々なテーマについて話すことで、語彙力が増え、表現の幅も広がります。

これは一次の筆記試験対策にも繋がります。



一次試験終了後


ここからは、実践練習を始めます。

英検二次試験の実践練習はネイティブキャンプで可能です。


一次試験終了から二次試験までは4週間あるため、実践練習はその期間だけで十分足ります。

本番を想定して、実践練習を繰り返し行っていきましょう。


この期間中にも、5分間ディスカッションなどで、様々なテーマについて英語で議論する練習は継続しましょう。



英検準1級面接試験のコツ


英検準1級面接試験のコツをナレーション、Q&Aそれぞれについて紹介します。



ナレーションのコツ

・まずは全体像を把握する

イラストを見ていきなり1コマずつナレーションを作っていくのではなく、まずは全体像を把握します。

2分間の考慮時間が与えられるため、最初の20秒程度で、全体像を把握します

全体像を把握した後、1コマずつナレーションを英文で作っていきましょう。



・過去形で話す

イラストの内容はすでに起こったこととして、文は全て過去形にして話しましょう

しかし、セリフは自制を意識せず、そのまま使いましょう。



・書いてある文はそのまま使う

登場人物のセリフや、イラストに書かれている文言や単語はそのまま使いましょう

自分で文章を考える必要が無く、ミスをするリスクも回避できます


登場人物のセリフも、直接話法で話せば過去形にする必要なく、そのまま使えます。

例えば” I feel happy”というセリフがある場合、

直接話法:He said to her “ I feel happy ”

間接話法:He told her that he felt happy.

このように、間接話法で話そうとすると、少し文章を変更する必要があります。

間接話法で問題なく話せるのであれば良いですが、時間が掛かったり、少し不安がある場合は、直接話法でそのまま言う方が無難です。



Q&Aのコツ

・自分の意見ではなく、話しやすいことを話す

Q&Aは基本的に、Yes/No Questionです。


英検は英語の試験なので、自分の意見、本心を言う必要は全くないです。

自分のベストパフォーマンスを出すために、嘘を言ってもOKです。

そのため、自分の意見としてはYesでも、Noの回答の方がスムーズに論理的に話せると思ったら、Noの意見を言いましょう。



英検準1級面接試験当日にやるべきこと


英検準1級試験を受ける方々へ、当日にやるべきことを3つ紹介します。



  • 試験前にオンライン英会話

  • 積極的にハキハキと

  • 少し早めに会場へ行く


それでは、1つずつ解説します。



試験前にオンライン英会話


普段から英語を話していても、試験前はやはり緊張します。

試験本番でいきなり英語を話そうとすると、緊張で言葉が出てきません。


そのため、フリートークでもよいので、オンライン英会話を試験前に受講しておきましょう。

多少、緊張が和らぐでしょう。



積極的にハキハキと


多少間違っていたり、自身が無かったりしても、ハキハキと積極的に話しましょう。


試験官も同じ人であるため、堂々と話している人の意見の方が、言葉に説得力があると感じます。


また、積極性はアティチュードに直結します。

アティチュードは38点中の3点ですが、この3点で涙を呑む人もいます。


少しでも点数を上げるためにも、積極的にハキハキと話すことは忘れないようにしましょう。



少し早めに会場へ行く


受験票に集合時間が記載されていますが、その時間ぴったりに行くと待ち時間が長くなります。


受付をして、控室に入り座った順番に面接試験が行われるため、遅く行くと待ち時間が長くなります。


筆者の場合、集合時間10分前ぐらいに到着しましたが、その会場での受験者の中では最後でした。

結果、緊張しながら1時間近く待つことになりました。


さくっと試験を受けてすぐに帰りたい方は、少し早めに会場へ行くことをおすすめします。



まとめ


本記事では、英検準1級面接試験について詳しく解説しました。

本記事の内容を理解・実践し、面接試験を突破しましょう。


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