TOEIC IPとは?難易度、公開テストとの違いを解説




この間大学でTOEIC IPという試験を受けたけど、IPって何?


IPは公式のスコアじゃないから、就活では使えないんじゃない?


本記事では、そんな疑問を解決します。



TOEIC IPとは?


TOEIC IPテストとは、企業・学校等が行うTOEIC試験の団体特別受験制度です。


このIPとは、Institutional Programの頭文字を取ったものです。


団体受験であり、学校や企業が受験者を集め、申し込みます。学校や企業が日時・場所を指定するため、その指示に従いテストを受験します。公式認定証は無く、スコアレポートのみ発行されます。


学校や企業が日時・場所を指定するため、その指示に従いテストを受験します。


公式認定証は無く、スコアレポートのみ発行されます。



TOEIC IPの難易度は?


TOEIC IPの難易度は、公開テストと同じです。


というのも、

IPテストは公開テストで過去に出題された問題を一定期間あけて再利用しています。


つまりTOEIC IP試験とは公開テストの過去問です。


過去問の再利用ということなので、公開テストとIPテストの難易度に差はないと言えるでしょう。


TOEIC IP試験と公開テストの平均点を見てみましょう。


2019年度公開テストのスコア分布は以下のようになっています。


2019年度TOEIC公開試験のリーディング平均点は321点、リスニング平均点は259点、総合は580点です。

公開テストの平均点は毎回、580~600程度となっています。


次に2019年度IPテストのスコア分布を見てみましょう。


2019年度TOEIC IPテストのリーディング平均点は266点、リスニング平均点は205点、総合は471点です。

IPテストの平均点は毎回、460~480程度となっています。


あれ、公開試験とIP試験の平均点に100点以上差があるけど。。。


これは試験を受ける人のモチベーションの違いによるものです。


公開試験は自分でTOEIC試験に申し込む、英語に対するモチベーションの高い人達が受けます。


一方でIP試験は企業や学校が、英語嫌いな人達にも半強制的に受験させることがあります。

その結果、難易度が同じなのにもかかわらず、IP試験は平均点が低くなっています。




TOEIC IPと公開試験の違い


TOEIC IP試験と公開試験の具体的な違いを見てみましょう。


公開試験IP試験
実施団体IIBC学校や企業などの団体
申し込み個人学校や企業などの団体
受験料7810円4230円
試験会場公式TOEICが指定する場所学校や企業指定の場所
試験日程1年に10回各団体が指定
結果発送日30日以内約5日
テスト結果公式認定証スコアレポート

このようにTOEIC IPと公開試験には多くの違いがあります。



TOEIC IPのスコアは就活に使える?


TOEIC IP試験のスコアは資格として就活や転職にも活用できます


TOEIC IPは信用性が低く、スコアが使えないって聞いたことあるけど


TOEICの公式HPでTOEIC IP試験のスコアについて以下のような文言があります。


Q. スコアレポートも公式認定証と同様に履歴書に書くことができるのか?

A. できます。ただし、提出先独自の指標を設けている場合があるため、スコアを活用する際には提出先へのご確認をお勧めします。

TOEIC公式HP よくある質問 (https://www.iibc-global.org/toeic/corpo/faq/after01.html)

どちらのテストを受験してもスコアの有効性に違いはありません。


そのためTOEIC IPのスコアも履歴書に書いてOKです。


履歴書に書く際は「TOEIC IP 〇〇点」のように記載しましょう。


ただし、一部の企業では、公開テスト以外のスコアを認めていません

募集要項等を確認し、TOEIC IPが使えるかどうか事前にチェックしておきましょう。



TOEIC IP試験を受験するメリットとは?


TOEIC IPを受験するメリットは下記になります。



  • 結果を早く知れる

  • 費用が安い

  • 落ち着く試験環境


1つずつ解説します。


結果を早く知れる


公開試験の場合、

試験の約3週間後にオンラインで試験結果を閲覧できますが、


IP試験は最短5日程度で結果を知ることができます。


早くTOEICの点数を知りたい!

という方には大きなメリットでしょう。



費用が安い


公開試験は7810円なのに対し、IP試験は4230円で受験できます。


少しでも安く受験できた方がいいですよね。



落ち着く試験環境


IP試験は学校や会社で受験できるので、自分が普段通っている場所で受験できます。


普段とは違った環境で受験すると、変な緊張感を感じてしまいますが、

その必要がないです



TOEIC IP試験を受験するデメリットとは?


TOEIC IPを受験するデメリットは下記になります。



  • 公式認定証が発行されない


公式認定証が発行されない


TOEIC IPは、公式認定証でなく、スコアレポートが発行されます。


↓左側がスコアレポート、右側が公式認定証になります。


TOEIC IP スコアレポート
引用元:TOEIC® Listening & Reading Testの受験制度

基本的にはスコアレポートでも問題ないですが、

「IP試験のスコアは公式ではない」と考えているところもあります。


提出が求められる場合は、事前に確認しておくといいでしょう。



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